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怒ると物にあたる子の対応~「物を大切にできる」子に育てたい~

子どもは、イライラしたり、怒ったりするとその感情を

物を投げる、物を壊すなど「物にあたる」ことで表現することがあります。

 

<a href='https://www.freepik.com/photos/angry-kid'>Angry kid photo created by freepik - www.freepik.com</a>


イライラする気持ちはわかっても、親としては「物を大切にする」子に育ってほしいですよね。

 

今回は、物にあたる子に対してどのように接したらいいのか?をご紹介します。

 

なぜ物にあたるのか?

これは、その時々で理由は違うかもしれませんが

基本的には、湧いてきた怒りの感情をどうしていいのかわからず

目の前にあったものを壊したり、その怒りの要因となったものに対して

怒りをぶつけてみたりと、子どもたちなりの表現方法なのです。

 

それはそうですよね

湧いてきた感情をどういう言葉で表していいのか?ピッタリの言葉を知らなかったり

どう表現していいか、どう処理したらいいのかなんて大人でも難しいですよね。

 

よくある対処法

「何してるの!?」「投げちゃダメでしょ!」と強めに言う

私も過去やっていましたが
現場を見てしまうとつい言ってしまったり、思わず言葉が出てしまったり

その時にはこちらも感情的になっているので強めになってしまうんですよね。

 

もちろん、大怪我や命にかかわるような事は一時的にでも止めなければいけません。

 

しかし、怒りが収まらない場合は余計に酷くなったり

一時的に止まっても、怒られるらからやらない…のでは

本来親の求めている「物を大切にできる」子に育つか?と言われると

残念ながら、そこには繋がっていませんね。

 

「もう買ってあげない」「そんなことするなら、こうなるよ」と脅す

これも、一時的には効果があっても

「物を大切にできる子」ではなく、恐怖心を植え付け、

びくびくした子になってしまうかもしれません。

 

もしくは、一時的に止まっても怖いから隠れてやるようになることも。

そうはなって欲しくないですよね。

 

「そうではなく、こうしたらいいのよ」とアドバイスをする

子どものイライラしてしまう気持ちはわかる。

だからこそ、どうしたらいいのか?それを教えてあげることはどうでしょうか?

 

投げずに口で言ってね、次はこうしようね、とアドバイスをしてみる。

 

素直に親のアドバイスを聞いてくれるならいいですが

これは私も試してみましたが、うちの子の場合うまくいきませんでした😅

 

なぜなら、子ども自身のイライラや怒りはアドバイスではおさまらないし

残念ながら、本人にとってそれが良いやり方でないときには採用されません。

 

アドバイス自体は悪くないのですが、アドバイスするタイミングを間違うと

せっかくのアドバイスも意味がなくなってしまいます。

 

「壊してしまったら悲しいな」と気持ちを伝えてみる

子どものやってしまったことを怒ったりするのではなく

「壊れちゃったら、ママ悲しいな」「積み木さんも悲しいよ」と

ママや周りの人も悲しいよ、といったような気持ちに訴えかける。

 

これも、タイミングを間違うとうまくいきません。

 

「イライラしたよね」「うまくいかなかったね」と子どもに共感する

言葉をまだうまく話せない年齢の子なら

子どもの気持ちを代弁して上げることも必要かと思います。

 

そうすることで、今の気持ちがどういう言葉で表現したらいいのか?

それを覚えていくことはとても大切なことです。

 

しかし、ここでも注意が必要です。

それは、本当に子どもの気持ちと合っている言葉である必要があります。

もしこれが、違っていたら?

「わかってないな!」「違う!」と怒りを買ってしまったり

これが続くと信頼されなくなってしまうので要注意です。

 

「人を叩かないで偉いね」と褒める

そもそも人を叩こうとしていて、それがよくないことだから叩くのはやめた

でもどうしたらいいのかわからず、子どもなりに考えての行動なら

これは素晴らしいですよね!

 

ですが、そういった事情がわからないときに

安易に褒めてしまうのは、「物にあたるなら良いんだ」という思考を与えてしまい

親としての思いである、「物を大切にできる」子には繋がりにくいです。

 

壊れてもいい代わりの物を渡す

これは、私自身やっていたこともあるし

子どもにもそうアドバイスしていた時期もありました。

 

これは、「物を大切にする」子に育つという観点からいうと

ちょっと違いますよね。

 

その家庭にとって壊してもいい物でも、他の人にとっては大切なものかもしれません。

 

そのことを子どもが理解できていなければ

物を大切にするということについて考えられる子どもに育ったとは言えません。

 

「クールダウンする場所」を与える

怒りをおさめるために、物を投げそうになったり、壊したくなったら

一時的にクールダウンする場所にいって、怒りがおさまるまで待つ。

 

確かに、怒りがおさまれば物を投げたり壊したりする衝動は抑えられるかと思います。

ですが、これは一時的に怒りをおさめているだけでに終わってしまうことも。

 

怒りをおさめる方法を覚えてしまうと

感情を外に出せないようになってくる恐れもあります。

必要なのは、その怒りがどこから来ていて何が起きているのか?

子ども自身がそれに気づくためには、怒りを吐き出させる必要があるのです。

 

話しができないほどに感情的になっているときは有効な時もありますが

これだけでは、「物を大切にできる」子に育つことはありません。

 

 

上記の方法すべてがダメなのではありません。

「物を大切にできる」子に育てるためには、それ以前に大切なポイントがあるのです。

 

「物を大切にできる」子に育てるための大切なポイント

では、どうしたら「物を大切にできる」子に育てることができるのでしょうか?

 

子どもの話しを聞く

まず、話しを聞いてみましょう。

もちろん、危険が伴う場合は行為自体を止めないといけません。

 

何があったのか?子どもに聞いてみましょう。

 

その時のポイントは、途中でアドバイスしたり、代弁しないことです。

ただ、「そうなのね」「なるほど」と子どもの話を聞いて事実確認をするだけです。

 

子どもがなぜ物にあたらないといけなかったのか?十分に聴いてあげてください。

 

その際、最初は誰かのせいや何かのせいにしていることもあると思います。

それでも「そうだね」「わかったよ」と、共感しなくてもいいので

「あなたの話はわかった」と聞いてくれてるんだという安心感を与えてあげましょう。

 

この時、年齢によっては抱っこしてあげたり、触れてあげるとより効果的です。

 

わからないところは、質問をしましょう

必要なら、質問をしてください。

「それはいつ?」「どこで?」「どうしたかったの?」など

事実をしっかりと把握するためにも、こちらの憶測で代弁するのではなく

子どもから見た視点の情報を集めましょう。

 

そうすることで、子ども自身も事実を整理できて

この時点で「あれ?これはしなくてもよかったかも…」と気づく子もいます。

 

ただし、質問が相手を責めたり問いただすことにならないよう注意が必要です。

ただ、事実を確認するだけですよ。

 

物にあたったことについて触れていく

十分に話を聴いてあげ、事実を確認していくことで

怒りの感情にフォーカスするのではなく、気持ちも一緒に整理ができるので

怒りもおさめるのでも抑えるのでもなく、自然と落ち着いてきます。

 

そうすると、ようやく物にあたったことについて触れていけます。

 

この、怒りの感情が残っている状態では

自分がやってしまったことについて考えることは難しいです。。

 

大人でもそうですが、誰かのせいや何かのせいにしているうちは

正当化ばかりで、本当の反省という所にはたどり着かないということです。

 

「これを壊したことについて、あなたはどう思う?」子どもに考えさせる

ここでも、「これはしてはいけないよね?」と教えるのではなく

まずは子ども自身に考えさせてみてください。

 

子どもがどう考えているのか?どう思っているのか?

それを軸にして話をしていかなければ、こちらの考えを押し付けていることになり

自分で考えるということには繋がらないからです。

 

「物を大切にできる子」に育てるためには、それがどういうことか?

子ども自身が考えて気づかなければ、本当に理解したことにはならないからです。

 

誰かに与えられた考えや、誰かに押し付けられた考えではなく

子ども自身が気づいて、考えて行動できるようになれば

その物を壊していいとか悪いとか、自分で考えて判断ができるようになるので

本当の意味での「物を大切にできる」子に育てることができるのです。

 

もちろん、その中で「叩くより、こっちの方が良いと思った」など

それは素晴らしい考えだね!と言えるような理由がでてきたら

ここで初めて褒めてあげてください😊

 

これらをしっかりとやった上で

アドバイスが必要ならどうぞアドバイスして手助けしてあげてください。

 

最後に

ただ、「これはダメだよ」と教えるのではなく

未来に役立つ能力を育むためにも、子ども自身に気づかせる機会をつくりましょう😊

 

次回は、このテーマでわかりやすい事例を出してみたいと思います。

楽しみにしててくださいね♪

 

 

 

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