なんでわかってくれないの?!~無視されたと思った女の子の話し~
これは以前、我が家で起きたことですが
とてもわかりやすい事例なので、こちらでご紹介します。
***********
我が家の真ん中の娘、当時6歳。
朝、まだ寝ている私のところにやってきて、ぐずぐず泣いていました。
「お漏らししちゃった…」
→どうやら、おねしょしたらしく、濡れたパジャマのままでやってきました。
「そうなんやね」
「気持ち悪い…」
「気持ち悪いね」
「お漏らししちゃった…」
「そうね、お漏らしして気持ち悪いよね。それで?」
「お漏らししちゃったってば!」
大声を出して、さらに泣き出しました。
「え?びっくり!なんで泣くと?」
「お漏らししたって言いよるのに、無視せんで!」
「無視してないし、気持ち悪いよね。
それでどうしたいと?何か困っとるならそう言ってくれんとわからんよ」
「だから、お漏らししてどうしたらいいと?!」
「そうか、どうしたらいいかわからんやったんやね。
まずは、着替えようか。着替えは洗濯機に入れとけばいいよ。」
※6歳の娘、今までもお漏らしして自分で勝手に着替えていたから
それくらいわかるだろうと思っていたので、着替えたらとか言わずにいましたが
甘えたいのかなと思って、今回はアドバイスしました。
「違う!なんで無視すると!困っとるのに!
みんな、ももりのこと無視してムカつく!」
大泣き
え?なんで?
無視してないし、みんなって誰よ。
びっくりするし、何やら話が噛み合わず困惑する私。
どうやら、朝起きて一番に声をかけに行ったのはお父さん。
お父さんにも「着替えたら」と言われ、その次にお兄ちゃんに声をかけ
これまた「気持ち悪いなら着替えたらいい」と言われ
さらに私にも同じことを言われ、誰も私のことをわかってくれない!と腹を立てていました。
さて、ここで問題です。
娘はいったい、何に困っていて、どうしたかったのでしょうか?
相手が聞いてきた質問に答えたのに「違う!そうじゃない!」なんてこと
子どもだけじゃなく、大人同士でもありませんか。
どうも話が噛み合わない、どうも違うみたいだぞ
そんな時は、相手が伝えたいことと、こちらが受け取りかたが違う
言わば、すれ違いや勘違いが生じて、そこから拗れていく…
まさに私と娘が陥った状況ですよね😅。
こんなときは、まず状況を整理してみましょう!
【状況】
・おねしょをした。
・いつもより早く起きた(娘の中では起こされた)
・まだ寝ているお父さんに声をかけた
・早起きの兄(TVに夢中になっている)に声をかけた
・それでも状況が変わらなかったので、まだ寝ている私に声をかけた
・3人に同じことを言われた
・何かに困っている
・誰もわかってくれない=無視された、と思っている
・自分で着替えは出来るが着替えていない
・おねしょした布団はそのまま
・体調は問題なし
といったところでしょうか。
娘の言葉だけを聞くと、ただ濡れたパジャマのままなのが気持ち悪く
汚れたパジャマをどうしたらいいのか?それだけが問題だと思ってしまった私。
でも、違ったようなので
ここから声掛けの仕切り直し!
「お母さんは、ももりがパジャマをどうしたらいいのかわからんで困ってると思ってたけど、どうもそうじゃないみたいやね。
お父さんにもにぃにも、お母さんにも無視されたみたいで、ムカつくし悲しかったね。」
「うん、着替えは出来ると。
でも、どうしたらいいかわからんけん困っとるのに、誰も答えてくれんけん
ももりのこと、どうでもいいみたいに扱われて悲しかったしムカついたと。」
「そうやったんやね。
でもね、みんなももりのこと無視してないとよ。
お父さんも、にぃにも、お母さんも、ももりが着替えのこと言ってると思ってただけ。
わからんやっただけなんよ。」
「うん」
「ももりが何に困ってるのか、気持ち悪いだけじゃわからんとよ。
手助けしようにも出来んで、お母さんもどうしていいかわからなんかったよ。
着替えじゃなくて、他に困ってることがあるんよね?」
「うん、布団どうしたらいいと?」
「え?布団?」←そう言えば、状況を整理した時に布団がそのままってあったよね!気づかんやったぁ🤣!
「布団でお漏らししてしまったけん、どうしていいかわからんやった。」
よくよく話を聞いてみると
おねしょして、着替えと汚れたパジャマをどうするかは、何度か自分でやっているのでわかっていたそうですが
おねしょした布団は、いつも私か旦那が片付けていたもので
「にぃには、おねしょしたら、着替えも布団の処理も全て自分でやる」。
※息子の場合、かっこ悪いと思っているのか、私たちも気づかないくらい見事に処理しているのです(笑)
自分が寝るときに、布団がそのままだったら気持ち悪いし
そろそろ私も自分でやらなきゃ!と思った娘は
そのやり方がわからなくて聞いていた…それだけだったんです!!
そりゃ「お漏らしして気持ち悪い」じゃ、わからないはずだ(笑)
「お漏らしちゃった。布団がおしっこで濡れたままだと、私が寝るとき気持ち悪い
だから自分でなんとかしたいけど、どうしたらいいかわからんけん困っとる。」
大事なところが抜けてしまってましたからね。←ここ!ここがポイントですよ✨
そうとわかれば、問題は問題ではなくなります。
一緒にシーツを剥がして、洗濯機で洗って干す。
それだけww
たった、これだけのことなのに
ずいぶんと時間をかけて、対立しなくていい対立までして
エネルギーも使うし、疲れますよね。
それに、自分でやろうって思った娘を誇らしく感じた私。
娘自身も、そんな自分を誇らしく感じたみたい。
もし、あのまま拗れていたら、この誇らしさは無かったかもしれないと思うと
残念なやり取りやったよねと、「私たちってほんとおバカだよねぇ」と笑って過ごしました♪
この誤解やすれ違いを生むような、わかりにくいやり取りって
私たち親子だけじゃなく、けっこう多くの人がやっているやり取りだと思います。
【状況】と【自分が思ったこと・考えたこと】、【その時の気持ち】
この3つを、わかりやすく丁寧に伝えることで
今回みたいに時間がかかったり、拗れてややこしくなったりしない
対立しないコミュニケーションになるんです。
※詳しくは、声かけ講座にて学べます。
我が家の場合は、とにかく酷い子育て、酷い声かけをしていた過去があり
そこから比べると、【気持ち】は言うようになった6歳の娘ですが
これだけではわかりにくい!
語彙力とともに、それに関する【状況】と【思ったこと】
これらを一つ一つ言葉にして組み立て伝えていく能力が必要だと思いました。
***********
うんうん、私にとっては懐かしいお話ですが
コミュニケーションを取っているのに、子どもがワーワー言ったり、泣いたいりして
どうしていいかわからない💦なんてこと、よく聞きますよね😅
きっと、この記事のようなことが起こっているのだと思います。
わかってほしいことを正しく伝えることができず、イライラしたり悲しくなったり
我が子が伝えようとしていることが理解できず、どうしていいのかわからなくなって
親子ともにイライラしたり、悲しくなったり、疲れちゃったり…
もう、そんなやりとりは止めにして
伝わる、わかる、わかりやすい、そんな質の高いコミュニケーションをしませんか?
親子ともに本当にラクにコミュニケーションができるようになるし
なにより、この記事のように我が子の成長のきっかけをつぶさなくていいし
むしろ、どんどん子どもたちの成長の芽を見つけて伸ばしてあげれるんですよ✨
そして、恐ろしいことに
子どもが大きくなるにつれて、コミュニケーションのクセはなかなか修正できません😅
なんていったって、それだけの年月を重ねて培ってきたものですから
修正するにも時間も労力もお金もかかってくるのでね。
これ、ほんとですよ😅
できるだけ小さいうちから、意識して声かけを変えていくと
子どもたちも難なく質の高いコミュニケーションを取ることができるようになってきます。
我が家には、3人子どもがいますが
長男は本当に苦労しました。
いまだに言葉たらず、表現を間違えていて理解されず苦労する時もあります。
ほんと、それだけ長い年月培ってしまっていたのでね😅
ですが、娘と末っ子は早い時期から意識して会話していたので
イライラしたコミュニケーションを取ることはほとんどなく
何か問題が起きたとしても、話しをするだけで解決に持っていくことができます😊
できることならお子さんが小さなうちに
伝わる、わかりやすい質の高いコミュニケーションを心掛けておくことをお勧めします!
もちろん、大きくなったからできないとか、もう無理とかいうことはありません。
ちょっと大変かもしれないし、時間もかかるかもしれないけど変わります✨
やるなら、一日でも早い方がお互いにラクですよ♪
ディグナフェミナでは、より質の高いコミュニケーションを身につけるために
親向けの「声かけ講座」をご用意しております。
お子さんには、「リトルリーダー育成教室」にて未来のリーダーとなる土台作りを行っています♪
お問い合わせは、下記の公式LINEよりお問い合わせくださいませ。
イライラするコミュニケーション、疲れる声かけは止めて
親子ともにラクに未来の役に立つ能力を育んでいきましょうね😊
********
Digna Feminaの公式LINEアカウントはこちら!
各コースのスケジュールや、お得な情報をお届けしますので
下記のバナーより友だち追加してみてください。
バナーから登録できない場合はこちら↓↓↓